カンボジア通信


▲トゥクトゥクの制作現場。カンボジアの場合、トゥクトゥク制作は、まず金属の板や棒、木材を適切な大きさに切りそろえ、各部品を作ることから始まる。できた部品を釘や溶接などで組み立て、ヤスリがけ、塗装を施す。その工程はほぼ完全に手づくりだ。電動ノコギリがうねり、有機溶剤の匂いが充満する制作現場では、大人ばかりではなく子どもも働いていることがある。


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2004年05月21日 ◆カンボジア風土記
カンボジアの国花はイネ? ハス? それとも…

読者の方から「カンボジアの国花は何か、知っていたら教えて欲しい」というメールをいただいた。そういえば知らなかった。「カンボジア通信」だなんて大層な名をつけたブログをやっているくせに、僕はカンボジアのことを大して知らない。気になるので調べてみることにした。

まずはインターネットを使って調べてみる。すると、「イネ」「ハス」「アンズ」の3つの植物がヒットした。でも、いずれの情報も信頼できるサイト上のものではないので、鵜呑みにするのは危険だろう。

次にカンボジア人に聞いてみた。返ってきた返事は「カンボジアには国花はないが、最も有名なのはロムドゥルだ」というものだった。ロムドゥル? 植物の名前であることは確かなのだが聞いたことのない単語だったので、『カンボジア語辞典』坂本恭章(大学書林)をあたってみることにした。(写真は『カンボジア語辞典』の一部)

\"rumduol\"

綴りがわからなかったので、「ロムドゥル」という音から想像して調べてみたところ、時間がかかったがなんとか見つけることができた。rumduolと書く。が、載っていた意味は「花の一(ひとつ)」。うーん、こうなるとなんとしてでも答えを知りたくなる。関係ないが、rumduolのすぐ下(上にも)に「しなびて垂れ下がった(乳)」という意味の単語が載っている。まあ、まず使うことのない単語だろうけど、こういうちょっとした偶然でひとつ語彙が豊かになったわけだ。

話を戻そう。

綴りが判明したので、今度はGoogle でrumduolを検索キーとして調べてみたところ、今度は多くの情報がヒットした。カンボジア人が最も有名な花というだけあって、rumduolというのは地名や人名にも用いられていることがわかった。日本にも桜を冠した地名や人名があるが、それと同じようなものだろう。

しかし、残念なことにrumduolがどんな花なのかを示す有力な情報にはたどり着けなかった。

このままではすっきりしないので、大使館に電話をかけて聞いてみた。すると、
「法律などで明確に定義されているわけではないようだが、ハスの花が最も親しまれ、かつ国の象徴とされている」
という回答をいただいた。ハスの花は『カンボジア語辞典』によるとchhukといい、rumduolとは違う。

「国花はない」ということはわかったが、rumduolが何なのかという新しい謎とぶつかってしまった。調査はまだ続く?

[今日のキーワード]カンボジアの国花

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